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shimitaka0615

Author:shimitaka0615
 国立大学医学部2年の長男、公立高校1年の長女、自由人の夫との4人家族。
 40代後半の看護師です。夜勤も月8回こなしています。
 忙しいのでなかなか更新できないかもしれませんが、頑張ります。

 詳しく説明するとかなり特定されてしまうので、居住地も伏せておきます。

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少しでも介護が楽しめるには

私が働いている病棟は、高齢者のとても多い部署です。90歳代でも普通に手術を受け、殆どの方が元気に退院されていきます。

ただ、高齢者は環境の変化への対応が難しく、“せん妄状態”に陥られる方がとても多いのです。

もともとはとてもしっかりされていて、一人暮らしで家事も一切していたのに、入院した途端
・助けて~殺される、警察呼んで~と叫び続ける
・けがのため動けないのに、柵も乗り越え床に転がっている、もしくは歩いている(医学的には不可能に近いはず・・・)
・裸になって、不潔行為(おむつ内の汚物への悪戯)
・治療用チューブ類の引っこ抜き、術後創を引っ掻き血だらけ  などなど

どちらかと言えばもともとはしっかりしていた方や社会的地位もあった方のほうが適応できず症状が出てしまう場合が多いように感じます。

しかし、そのせん妄を防いだり軽くする方法はいくつかあります。

一番効果的なのは、ご家族の付き添いや面会です。
入院当初、特に手術当日の付き添いは絶大なる効果を得られます。
環境の変化に並んで、疼痛がせん妄の発症誘因の一つですので、術当日の心身とも不安定な状態の時に付き添って見守っていただけると、術後の経過もかなり変わってきます。

家族にしたら、「付き添っても寝ているだけだった。」と思われることも多いかと思いますが、それは「家族がそばにいたから安心して眠られた。」効果があるのです。

夜間危険なことをすることなく、よく休めた→気持ちよく朝起床でき、食事もとれる→回復力になる・リハビリに励まれる→日中起きているので夜間睡眠がとれる

と良いサイクルで回復されていくケースが多いと感じます。
夜間騒いで危険行為を繰り返した場合、ま逆の悪いサイクルに陥る危険もあります。

核家族化や、子供がいない、家族仲の問題などいろいろ支障はあるかと思いますが、経験上の事例を説明し付き添いや面会の大切さをじっくり説明するようにしています。

(一歩間違えると、完全看護なのにとかトラブルになりかねませんが、私としては誠意をもって説明しているつもりなのでトラブルはありません。)
本音を言えば、現場の実情としてそのような高齢者を10人以上抱えて総勢50名の患者を夜間2人の看護師で担当します。一人が休憩中は1人で担当するわけです。
複数の患者がせん妄状態になっていることも常で、術後の一番大切な時にご家族の協力を得られるとものすごく助かるのも事実です。

また、余談ですが、今の介護や医療の現場では“身体拘束”は原則禁止です。
身体に生命の危機を及ぼすと判断される場合のみ、家族の同意を得て可能とされています。
当院でもせいぜい柵にカバーをしたり、動くとセンサーが鳴るような器械を付けたり、介護服と呼ばれる自分では着脱できない身衣を着用するくらいです。複数の患者がセンサーを付けていますが、夜間は鳴り通しの時もあります。
人権を考えれば勿論身体拘束は最小限にするべきなのはわかりますが、一律に禁止とか現場を知らない方たちが決めたことを押し付けられ、特に介護の世界とかは本当に大変だと思います。


私が家族と話をする際、よく言うのは「親子水入らずで一緒に寝られるのは何十年ぶりだろうし、もしかしたら最後かも知れませんね。○○さんもうれしいね。」ということです。
親孝行なんて、後でしようと思っていたらできないまま終わって、後悔だけが残る。
この機会がそのチャンスだと思って、精一杯親孝行してください、自分のためにも。

たいていの方が同感してくださいます。(勿論疲れが出ないようには配慮しつつです。)
そして、順調な術後経過を辿り、自宅や老人保健施設への転院をされるときにお互いに気持ちよく別れることができます。

立派なことばかり患者家族に言っていますが、私自体はまだ介護はしていません。
ただ、母親が同じような状況になったら、介護はしたいと思っています。
それは母のためと言うより、自分のためです。いままでのお返しは少しはしておかないと、という勝手な理由です。まあそんな理由であってもいいのかなとは思います。


私がとても共感した歌がありますので、コピーさせていただきました。
長文に付き合っていただいた方、ありがとうございます。


手紙 親愛なる子供たちへ/歌詞(歌:樋口了一)
原作詞:不詳/訳詞:角 智織/補足詞:樋口了一/作曲:樋口了一/ストリングス・アレンジ:本田優一郎

年老いた私が ある日 今までの私と違っていたとしても

どうかそのままの私のことを理解して欲しい

私が服の上に食べ物をこぼしても 靴ひもを結び忘れても

あなたに色んなことを教えたように見守って欲しい

あなたと話をする時 同じ話を何度も何度も繰り返しても

その結末をどうかさえぎらずにうなずいて欲しい

あなたにせがまれて繰り返し読んだ絵本の暖かな結末は

いつも同じでも 私の心を平和にしてくれた

悲しい事ではないんだ 消え去っていくように見える 私の心へと

励ましのまなざしを向けて欲しい

楽しいひと時に 私が思わず下着を濡らしてしまったり

お風呂に入るのをいやがるときには思い出して欲しい

あなたを追い回し 何度も着替えさせたり 様々な理由をつけて

いやがるあなたとお風呂に入った 懐かしい日のことを

悲しい事ではないんだ 旅立ちの前の準備をしている私に

祝福の祈りを捧げて欲しい

いずれ歯も弱り 飲み込む事さえ出来なくなるかも知れない

足も衰えて立ち上がることすら出来なくなったら

あなたが か弱い足で立ち上がろうと私に助けを求めたように

よろめく私に どうかあなたの手を握らせて欲しい

私の姿を見て悲しんだり 自分が無力だと思わないで欲しい

あなたを抱きしめる力がないのを知るのはつらいことだけど

私を理解して支えてくれる心だけ持って欲しい

きっとそれだけでそれだけで 私には勇気がわいてくるのです

あなたの人生の始まりに私がしっかり付き添ったように

私の人生の終わりに少しだけ付き添って欲しい

あなたが生まれてくれたことで私が受けた多くの喜びと

あなたに対する変わらぬ愛を持って笑顔で答えたい

私のこどもたちへ

愛するこどもたちへ
http://douyou1001.seesaa.net/article/116358368.html
http://www.youtube.com/watch?v=DNuEUygU1vA&eurl=http%3A%2F%2Fdouyou1001%2Eseesaa%2Enet%2Farticle%2F116358368%2Ehtml&feature=player_embedded
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テーマ : ひとりごと - ジャンル : 日記

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コメント

shimitakaさん、こんにちは。
とても貴重なことを教えていただきました。
特に「家族がそばにいたから安心して眠られた」効果 についてです。居てあげることが大切なんですね。ただ亡き父に十分にしてあげわれなかったことが今でも悔やまれます。が、私たちが一所懸命に生きていくことで許してもらい、これまで受けてきた大きな 物言わぬ愛情に応えていきたいと思っています。
素敵な 歌も ありがとうございます。

Re: タイトルなし

徒然なる話に付き会っていただき、ありがとうございます。
子育てが一段落したら、親の介護が待っているのが一般的でないでしょうか?

介護疲れや避けたい気持ちで、足が遠ざかっていくのが実情ですが、できるだけ病院での様子や頑張っていられることなどポジティブな話をしながら、持ってきてもらいたい物の話をしたりして、足が遠ざからないように工夫しています。

医療の現場から発信できるちょっとした打ち明け話などもさせてくださいね。e-256

こんにちは。

お久し振りです。
この歌を先日テレビで聴きました
私は自分の母と同居ですので、いつかは介護という現実が待っていると思います。
今はまだまだ元気な母ですが、毎日一緒だとくだらないことで喧嘩もします・・近くに住む妹が羨ましくおもうこともあったり・・。
でも大げさなことではなく、日々を共に過すことが大切なんだと思うこの頃です。
子供の手が離れ親の介護、そしていつかは自分が介護される。順番なんですね。

コメント

実の母親といえども、(もしかしたら実の母親のほうがあるかもしれませんが)同居を続け、年を重ねていくうちに、お互いの立場や認知力や各器官の低下などで様々な擦れ違いが起こってくるのではないかと思います。

偉大で尊敬の対象であった親のほうが、ギャップが大きく戸惑いがあるでしょうね。

別の側面からとらえれば、介護や看護は相手のためにするのではなく、“自己満足・後悔しない”ためにするものでもあると思います。

死亡退院されるご家族やその後ご家族にお会いしたときにお聞きするのは、やはりさまざまな後悔の気持です。
どうしようもない後悔もありますが、ある程度生前に埋めておける方法もあります。
少しでも自分のできるアドバイスや関りを実践していきたいと思います。

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